「古いmicro:bitが出てきたけど、これって使えるの?」

――そんな疑問を持った方に、ちょうどいい実演があります。

今回は教室で眠っていた旧型micro:bit(V1)を引っ張り出して、「音姫」(トイレの音消し)を実際に作ってみました。

V1とV2の違いも実機で比較しているので、機材選びの参考にもなります。

旧型(V1)と新型(V2)、何が違うのか

micro:bitには「V1」と「V2」の2世代があります。見た目は似ていますが、中身はかなり変わっています。大きな差は3点です。

機能V1(旧型)V2(新型)
スピーカーなし(外付け必要)内蔵あり
マイクなし内蔵あり(音量感知可)
タッチセンサー(ロゴ部分)なしあり

V2はこれらがすべて内蔵されているため、ケーブルや追加パーツなしでサウンドや音感知のプログラムが動きます。一方、V1はスピーカーを外から繋ぐ必要があるものの、基本的なプログラミング学習には十分使えます。

教室では両方を使って授業をしていますが、最初のうちはV1でもV2でも「作れる・動く」という体験の質はほとんど変わりません。V1を持っているご家庭も、まだ活用できます。

「音姫」を作るアイデアとセンサーの選択

今回作ったのは「トイレの電気がついている間、音を鳴らし続ける」という仕組みです。トイレで音を流したいときに使う、いわゆる音姫の簡易版です。

センサーに選んだのは「明るさセンサー」。
micro:bitのLEDパネル自体が光センサーとして機能するため、外付け部品なしで「電気がついているか(明るいか)」を検知できます。電気がついている=明るい=音を鳴らす、という論理をそのままコードにできるシンプルさが、このアイデアのポイントです。

教室で多くの子どもたちを見てきて感じるのは、「身近な不便」を解決するテーマだと、驚くほど集中力が持続するということです。
実際に教室でこのロボットを活用していますが、「音姫って自分で作れるんだ」という感覚が、次の制作への原動力になっていきます。

関数を使って音を整理する

実際のプログラムでは、音を鳴らす処理を「関数」として切り出して整理しています。音の長さや音程を変えたいときに、関数を一箇所直すだけで全体に反映できるようにするためです。

プログラムの骨格はこうなっています。

  1. 明るさセンサーの値を常時取得する
  2. 一定の明るさ以上なら「音を鳴らす関数」を呼ぶ
  3. 暗くなったら音を止める

シンプルに見えますが、「条件判断(if文)」「繰り返し(ループ)」「関数」という、プログラミングの基本要素がすべて入っています。このくらいの規模のプログラムを自分で組めるようになると、Scratchから一歩踏み出した達成感が生まれます。

外付けスピーカーの繋ぎ方

V1にはスピーカーがないので、外付けが必要になります。動画では「ワニ口クリップ」でmicro:bitのピン(0番と3V)に繋ぐ方法を実演しています。

これが意外と簡単で、クリップを2本使うだけ。はんだ付けや特別な工具は不要です。保護者の方からよく「電子工作って難しそう…」というご相談を受けますが、このレベルの接続なら小学校中学年以上のお子さんが自分でできます。実際に手を動かして「繋いだら音が出た」という瞬間は、回路の仕組みへの興味を一気に引き出します。

家で試してみるなら明るさセンサーの調整がカギ

同じプログラムを家で試す場合、気をつけるのは「明るさの閾値(しきいち)」の設定です。部屋の照明の明るさは環境によってまちまちなので、動画でも「実際に実験しながら数値を決めてください」と案内しています。

具体的には次の手順が確実です。

  1. まずmicro:bitで明るさの値を画面表示するだけのプログラムを動かし、電気オン・オフ時の数値を確認する
  2. その数値を参考に「いくつ以上で音を鳴らすか」を決める
  3. 音が鳴るプログラムに組み込む

こうした「測ってから作る」プロセスは、理科の実験と同じ考え方です。プログラミングと理科の学習が自然に重なる場面でもあります。

動画でもっと詳しく見る

本記事の内容を動画でもご覧いただけます。実際の配線・プログラム画面・動作確認まで、すべて実演しています。

中央区プログラミング教室「プログラメイク」では、micro:bitを使った授業も行っています。「小学生の習い事としてプログラミングを始めたい」とお考えの方は、ぜひ無料体験レッスンへお越しください。