「何度やっても同じところで詰まってしまう」「作りたいものがあるのに、どこから手をつければいいかわからないみたい」――こういったご相談、教室でもよく耳にします。
実はこれ、技術の問題ではなく「考え方」の問題かも!?
プログラミングには、上達する人が自然とやっている思考のクセがあります。今回はその3つを具体的にお伝えします。
「うまく作れない」の正体は、考え方のステップが抜けていること
教室でScratchを使って作品づくりをしている子たちを見ていると、詰まり方に一定のパターンがあります。いきなりブロックをつなぎはじめて、思ったように動かなくて止まってしまう——このケースが非常に多いのです。
これは決して能力の問題ではありません。「作る前に何を作るかを言語化するステップ」が抜けているだけです。プログラミングは、アイデアを形にする道具です。道具を使いこなすには、まず「何を作りたいか」を自分の言葉で整理することが出発点になります。
保護者の方から「うちの子はアイデアはあるんですが、手が止まってしまって…」という相談をよく受けます。
多くの場合、アイデアはあっても「それを動作に分解する」という発想がまだ育っていない状態です。この記事では、その突破口になる3つの考え方を順に紹介します。
考え方①「やりたいこと」をまず言葉にする
最初のポイントは、ブロックを並べる前に「設計図を作ること」です。たとえば「猫がジャンプするゲームを作りたい」と思ったら、まず紙にこう書いてみます。
- 猫が左右に動く
- スペースキーでジャンプする
- 障害物に当たったらゲームオーバー
この3行を書けるかどうかで、作業のスムーズさがまったく変わります。
設計図といっても難しいものではなく、「何が必要か」を箇条書きにするだけで十分です。
教室でも「まず紙に書いてみて」と声をかけると、それだけで作業が驚くほど前に進むお子さんがいます。頭の中にあるぼんやりとしたイメージを、言葉という形にアウトプットする——これがプログラミング上達の第一歩です。
家庭でも、作業を始める前に「今日は何を作るの?」「そのために何が要る?」と一言聞いてみるだけで、このステップを習慣化するきっかけになります。
考え方②「大きな問題」を小さく切り分ける
「エラーが出た!」「なんか動かない!」——教室で最もよく聞こえてくる言葉です。このとき、全体をいっぺんに直そうとして余計に混乱してしまうのが、詰まるパターンの典型です。
上達していくお子さんに共通するのは、問題を小さく切り分けて一個ずつ確認できることです。
「どこが怪しそうか」を絞り込んで、一つひとつ潰していく。この「分解する力」は、技術的なスキルというより「思考の習慣」です。
Scratchであれば、怪しいブロックのそばに「2秒待つ」ブロックを挿入して動作を確認する、という方法が有効です。動いたなら問題なし、止まったならそこが原因——というシンプルな切り分けができます。
この「大きなものを小さく分けて考える力」は、プログラミング以外でも育ちます。
算数の文章題を読み解くとき、作文の構成を考えるとき、自由研究のテーマを絞り込むとき…どの場面でも「細かく分解してから動く」習慣は生きてきます。プログラミングで繰り返し体験するからこそ、自然と身につくのです。
考え方③「失敗してから考える」を怖がらない
「手が止まってしまう子」にはもう一つのパターンがあります。
「間違えたくない」という気持ちが強すぎて、試す前に考え込んでしまうケースです。
プログラミングは、失敗が前提の作業です。プロのエンジニアでも、一発で動くコードを書けることはほとんどありません。試して、動かなかったことを確認して、どこが問題かを考えて、また試す…この繰り返しが「作る力」を育てます。
教室で見ていると、「間違えても大丈夫」という空気に慣れてくると、手の動きがまったく変わります。
おそるおそる試していた子が、自分でどんどん検証するようになる。この変化が起きると、上達のスピードが一気に上がります。
家庭でも「なんで動かないの?」ではなく、「どこが原因だと思う?」と聞いてみてください。
失敗を問題にするのではなく、失敗から考えるプロセスを肯定する言葉が、試行錯誤を怖くなくします。
動画でもっと詳しく見る
本記事の内容を動画でもご覧いただけます。
この3つが「当たり前」になると、作品づくりが変わる
「やりたいことを言葉にする」「問題を小さく分ける」「とにかく試す」
この3つは、最初から意識しようとするとハードルが高く感じられます。しかし教室で子どもたちを見ていると、何度も作品づくりをくり返すうちに、これらが自然と身についていく過程がわかります。
大切なのは「正しく作れること」より「考えながら作ること」です。
Scratchをはじめとする小学生向けのプログラミングツールは、この「考える経験」を積み重ねるのに特に向いています。視覚的にブロックを動かしながら、すぐに結果が確認できる構造が、試行錯誤のサイクルを速くするからです。
東京都中央区にあるパソコン・プログラミング教室「プログラメイク」では、ぴょろ先生をはじめとした講師陣が一人ひとりのペースに合わせてこの「考え方」を一緒に育てています。
「うちの子にはまだ早いかも…」と感じている保護者の方ほど、一度体験にきてみてください。