前回の前編では、主人公の左右移動・重力・ジャンプといったアクションゲームの土台部分を解説しました。

後編となる今回は、コインの出し方・クローンの使い方・敵の動き・ステージの進み方・クリアまでの流れと、「ゲームらしさ」を作る仕組みをぴょろ先生が一つずつ丁寧に解説します。

クローンとは何か——コインを複数表示する仕組み

このゲームでコインは、最初から画面上に置いてあるわけではありません。

必要なタイミングでクローン(コピー)を作り、そのクローンを画面に表示するという設計になっています。

画面に見えているコインは「本体」ではなく「クローンされたコピー」です。

クローンはScratchの中でも少し難しい概念ですが、「同じ仕組みのものを増やしたいときに使う」と考えるとシンプルです。

各ステージの背景ごとにクローンを作り、背景番号によって置く位置を変える——この設計によって、ステージが変わるたびに違う位置にコインが現れます。

教室でも多くの子がクローンに初めて触れたとき「同じスプライトが増えてる!」と驚く瞬間を見てきました。

その驚きが次の学びへの入り口になっています。

「定義」を使って敵の動きをまとめる

このゲームに登場する敵の一体目は、「定義」(自作ブロック)を使って作られています。

座標・大きさ・回転の速さなど、まとめて設定したい複数の処理を一つのブロックとして定義することで、コードが整理されます。

Scratchは手軽に作れる分、プログラムがごちゃごちゃになりやすい側面があります。

「同じブロックを何度も書き直す」のではなく「共通部分をまとめておく」という習慣は、より大きなプログラムを作るときにも必ず活きてきます。

算数で「公式を使う」のと同じ発想です!

シンプルな敵でもゲームになる——二体目の敵設計

二体目の敵はクローンを使い、左右に往復する動きだけで作られています。

「敵をもっと凝って作らないとゲームにならないのでは?」と思いがちですが、シンプルな動きの敵でも十分に「避ける楽しさ」を生み出せます。

最初のゲーム作りでよく見かけるのが、敵を複雑に作りすぎてバグだらけになるケースです。

最初はシンプルに動くものを完成させ、そこからアレンジを加えていく——この順番の方が確実に上達します。

ステージが進む仕組みとゲーム全体の流れ

このゲームのステージ切り替えは、「主人公が右端まで進んだら背景を切り替え、左端からスタートし直す」という仕組みです。

実際にスクロールしているわけではなく、1画面ずつのステージをつなげています。この設計はScratchで作りやすく、ステージを増やすのも比較的容易です。

ゲームには「始まり」と「終わり(エンディング)」を丁寧に作ることも大切です。

クリアしたのか続いているのかわからないゲームは遊びにくい。

クリア後にすべてのスプライトが止まる・隠れるという処理も、この動画では丁寧に解説されています。

「ただ真似して終わり」にしない、アレンジの考え方

この動画の最後では、「あえてアレンジできる余白を残してある」という話が出てきます。

コインを全部取ったらクリアにする、制限時間をつける、ステージを5つに増やす——完成プログラムはあくまで出発点です。

「まず動くものを作る→1個ずつアレンジを加える」この順番が大切で、最初から盛り込もうとすると詰まりやすくなります。

小学生・中学生がゲーム制作に取り組むとき、この「作って→試して→改造する」サイクルが本当の力をつける道筋です。

動画前編と合わせて見ることで、アクションゲーム全体の設計が理解できるようになります。

動画でより詳しく確認しよう

この記事で紹介した内容は、ぴょろ先生が実際のScratchプログラムを見せながら解説しています。

コードの細部やクローンの動きは動画でこそ理解しやすい部分も多いです。前編と合わせてぜひご覧ください。

プログラメイクでScratchのゲーム作りを学ぶ

東京都中央区のプログラミング教室「プログラメイク」では、Scratchによるゲームプログラミングをはじめとしたプログラミング教育を小学生・中学生向けに提供しています。

クローンや定義ブロックなど少し難しい概念も、中央区で約10年開講してきたプログラミング教室ならではの少人数環境でじっくり学べます。東京都中央区でプログラミング教室を探している保護者の方は、ぜひ一度体験授業にお越しください。