Scratchでプログラムを作っていると、「同じブロックを使っているのに思った通りに動かない」という経験をした子は少なくありません。

その原因の多くは「命令の順番」にあります。

今回は、Scratchを学ぶ上で最も基本的な概念のひとつ「逐次処理(ちくじしょり)」について、実験を交えてわかりやすく解説します。

逐次処理とは?

逐次処理とは、「書いた命令を上から順番に一つずつ実行する」という、プログラムの基本的な動き方のことです。

Scratchでは、ブロックを縦につないだ順番がそのまま実行の順番になります。

一見シンプルに見えますが、この「順番」をどう組むかで、プログラムの動きはまったく変わります。

教室で子どもたちを見ていると、同じブロックを使っていても順番が違うだけで「あれ?なんか違う」と悩む場面がよくあります。

実験①:シンプルな動きで順番を確かめる

動画では、まず同じブロックを使いながら順番だけを変えた2つのプログラムを比較しています。

「まず動いてから止まる」のか「止まってから動く」のか——入っているブロックは同じでも、順番が違うと全く別の動きになります。

これを実際に動かして確かめることで、「ブロックは上から順に実行される」という感覚が身につきます。

実験②:瞬間移動プログラムで順番の重要性を体感

次の実験では、キャラクターが「瞬間移動」するプログラムを使います。

座標を変える命令と表示・非表示の命令の順番を入れ替えると、見た目の動きが変わります。

「移動してから表示する」か「表示してから移動する」かで、画面上のキャラクターの動き方がまったく変わるのです。

この実験は、ゲーム制作でよく使うテクニックとも直結しているため、理解しておくと後々の応用に役立ちます。

日常生活でも「順番」は大事

プログラムの話だけでなく、日常生活でも順番が変わると結果が変わることはよくあります。

朝の準備で「服を着てから顔を洗う」と「顔を洗ってから服を着る」では、水がはねたときの結果が変わります。

このような日常との対比を通じると、逐次処理の概念がより直感的に理解できます。

プログラミングの概念は、実は日常の中に溢れています。

逐次処理が理解できると何が変わる?

逐次処理の概念が身につくと、プログラムが「なぜその動きをしているのか」を自分で追いかけられるようになります。

バグ(意図しない動き)が起きたとき、「どのブロックの順番がおかしいか」を一つひとつ確認できるようになるため、デバッグ力が大きく上がります。

Scratchでゲームを作る上で欠かせない思考の土台が、この逐次処理の理解です。

動画でも詳しく解説しています

冒頭の動画では、実際のScratch画面を見ながら2つの実験を通じて逐次処理の仕組みを体感できます。Scratchを始めたばかりのお子さんにも、保護者の方と一緒に見るのにもぴったりな内容です。

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