今回はScratchで作れるゲーム「へびくんの冒険」の作り方をご紹介!
スペースキーでジャンプして、虫は食べて得点アップ、クマは当たるとゲームオーバー。しかも制限時間つきで、最後に「〇匹食べたよ!」と結果も出ます。
このゲーム、見た目はかわいいんですが中身はしっかり学べます。変数/乱数/メッセージ/クローン/当たり判定/難易度調整が全部入っていて、「ゲームっぽい作品を作りたい!」という子にぴったりです。
この記事では、動画の内容を保護者の方にも分かる形でまとめます。
サンプルプログラムはこちら⬇️
https://scratch.mit.edu/projects/1115690879
- 背景で「制限時間」を管理すると、ゲームが一気にそれっぽくなる
- 乱数と「もしなら」を使えば、敵(クマ)と当たり(虫)をランダム出現できる
- 変数「速さ」を少しずつ上げると、自然に難易度が上がって盛り上がる
- スプライトはクローンで量産すると管理がラク
- 0秒待つなどの“細かい工夫”で不具合が防げる(地味だけど大事!)
ゲームの仕組みをざっくり説明
プレイヤーはヘビくん。スペースキーでジャンプします。
右から流れてくる「虫」は触れると得点+1、「クマ」は触れるとゲームオーバー。
制限時間30秒が終わったらクリアになり、最後に「〇匹食べたよ」と表示して終了します。
背景のプログラム:制限時間と出現管理の“司令塔”
背景は、ゲーム全体を動かす役です。今回のポイントは2つ。
制限時間を30からカウントダウンする
- 旗が押されたら、制限時間を30にする(リセット)
- 「制限時間=0 になるまで繰り返す」で
- 1秒待つ
- 制限時間を-1ずつ変える
これで1秒ごとに減っていくタイマーが完成です。
同じ意味で「30回繰り返す」を使う方法もありますが、今回は“変数としての制限時間”を基準にしているので、「制限時間=0まで」を使うのが分かりやすいです。

ランダムで「クマ」か「虫」を出す(速さも上げる)
背景で、変数「速さ」を最初5にしておきます。
そして「制限時間=0になるまで繰り返す」の中で、
- 乱数でランダムな秒数待つ
- もしなら/でなければで
- 偶数なら「クマ」を送る
- 奇数なら「虫」を送る
- 速さを1ずつ変える(時間がたつほど速くなる)
「1〜10の乱数を2で割った余りが0なら偶数」みたいな考え方で、コインの裏表みたいに2択を作っています。

終了処理(クリア・ゲームオーバー)も背景で止める
制限時間が0になったら「クリア」を送って、他のスクリプトを止める。
ゲームオーバーを受け取ったときも、同じく他の動きを止めます。
こうしておくと、終わったあとに敵が出続ける…みたいな事故が防げます。

ヘビのプログラム:ジャンプ・当たり判定・結果表示
ヘビは「操作」と「判定」が主なお仕事です。
スペースキーでジャンプ(繰り返しで滑らかに)
スペースキーが押されたらジャンプ。
ここで大事なのが、いきなりY座標を大きく変えないことです。
例えば「Y座標を200変える」にすると、瞬間移動っぽくなってジャンプに見えません。
そこで「20回繰り返す」「Y座標を10ずつ変える」みたいに分解して、少しずつ上げることでジャンプらしく見せています。
さらに、繰り返しの中に「〇秒待つ」を入れると滞空時間が伸びて、クマを避けやすくなります。
この“待つ秒数”に「速さ」を絡めると、だんだん滞空が短くなって難易度が上がる作りになります。

コスチューム切り替えで動いて見せる
ヘビのコスチュームを変え続けることで、少し動いているように見せています。ここも「速さ」を使って、だんだんテンポが上がるようにしています。

クマに触れたらゲームオーバー
ずっと監視して、もしクマに触れたら
- ゲームオーバーを送る
- 他のスクリプトを止める
- 隠す(最後に文字だけ出したいので)
旗が押されたときに「表示する」を入れておくと、リスタートもきれいです。

虫に触れたら得点+1(不具合防止の工夫も)
虫に触れたら得点を増やします。
クリアを受け取ったら「〇匹食べたよ」と言って終了。ここも他のスクリプトを止めて、きれいに締めましょう。

クマと虫のプログラム:クローンで流すとゲームがラクに作れる
クマと虫は仕組みがほぼ同じで、クローンを作って右から左へ流す構造です。
出現したらクローンを作る
背景から「クマ」or「虫」のメッセージが来たら、自分のクローンを作ります。


クローンされたら表示→右端に移動→左へ移動
クローンされたら表示して、右端の座標へ。
その後「X座標が-○○より小さくなるまで繰り返す」で、X座標を(速さ×-1)ずつ変えて左へ進ませます。
速さが上がるほど移動量も増えるので、どんどん速くなっていきます。
画面外に出たらクローン削除
左端を越えたらクローン削除。これがないとクローンが溜まって重くなります。
0秒待つが地味に重要
虫はヘビに触れたら削除しますが、ここで「0秒待つ」を入れるのがポイント。
ヘビ側の「得点+1」と、虫側の「クローン削除」が同時に起きると、削除が先に走って得点が入らないことがあります。
「0秒待つ」を挟むだけで、両方が安定して動きやすくなります。

「0秒待つ」のあるなしは、初心者がつまずきやすいあるある!
動画でも要チェックです。
動画で詳しく紹介しています
この記事で全体像は分かりますが、動画を見ると
- 「どのブロックをどこに置くか」
- ジャンプが“ジャンプに見える”調整(待つ秒数や数値)
- 乱数の作り方や、速さが上がる実感
- 0秒待つの意味(不具合の再現と解決)
が、画面でスッと理解できます。ぜひご覧ください!
まとめ
「ヘビくんの冒険」は、ジャンプ操作が分かりやすく、当たり(虫)とハズレ(クマ)のルールもシンプルなので、はじめてのゲーム制作にぴったりです。
しかも、タイマー・クローン・メッセージ・乱数・変数(速さ)と、Scratchの大事な要素がしっかり入っています。
当教室では、お子さまの学年や性格に合わせて、数値調整や改造(BGM追加、難易度変更、当たりの種類を増やす等)まで一緒に楽しみながら進めています。
「うちの子に合うかな?」「まずは雰囲気を見たい」という方は、ぜひ体験会で気軽に試してみてくださいね。
